太陽光発電の設置環境によっては、定期的に除草が必要な物件もあるでしょう。除草を怠ると想定した発電量が得られず機会損失につながることもあります。ここで、除草の頻度や目安の料金について紹介します。
周辺環境や架台の高さなどによっても異なりますが、最低年1~2回くらいの除草が必要です。
除草を実施する時期は、年1回なら7~8月ごろ、年2回なら5~6月と8~9月ごろに行うのが効果的です。
また除草は、O&M会社などのサイトのメンテナンス専門会社に依頼することをおすすめします。「除草くらい自分でできる」と、自分でやる方も多くみられます。コストを抑えられる点も自分でやるメリットではありますが、うっかり配線を切断したり、電気系統に近い場所だと感電したりするリスクもあります。
また、会社によっては除草剤等を撒いて除草頻度を減らすようなサービスも行っているため、一度専門会社に相談してみるとよいでしょう。
除草の目安費用ですが、設置環境や土地の広さなどの諸条件によっても異なります。一般的に、50kWの低圧発電所が設置されている広さであれば、1回あたり3~5万円くらいが目安でしょう。
なお、草丈が高いところや斜面に設置している場合だと作業効率が悪くなるため、費用が高くなる傾向があります。除草のコストを抑えるためには、平坦で草丈の低い物件を選ぶ、ケーブルを埋設する、通路の少ないレイアウトにするなどの工夫をすることもポイントといえます。
定期的に除草を実施しないと、雑草が太陽光パネルの影となって発電量が低下したり、パワーコンディショナや接続箱の内部に浸入して火災の原因になったりすることがあります。
また、除草剤を使用する手もありますが、敷地に草が生えなくなることで土地の吸水率が下がり、大雨の際に土砂が流出して大きな損害が出るおそれもあります。地盤の状態も考慮したうえで、適切な除草を実施することも大切です。
地域や時期によっても、除草の頻度は異なります。できる限り少なくして投資効果を高めるうえでも、O&M会社に相談して決めることがポイントといえるでしょう。
実績のある会社であれば、どの方法でどれくらいの頻度で実施するのが適切かといったアドバイスも受けられるため、信頼できるO&M会社を選ぶことが重要です。
(※)2021年11月16日時点、「太陽光O&M」「低圧太陽光 メンテナンス」のGoogle検索結果に表示された29社のうち、信頼できる会社として以下3点が公式HPに掲載されている会社を調査。
「O&Mで定義されたサービス(発電量監視・障害時復旧対応・定期点検・サイト管理)に対応」「価格」「導入実績数」
その中から
・om’s・・・損害保険が標準プランに含まれる会社のうち月額費用が安い会社
・オランジュ・・・月額費用が一番安い会社
・デベロップ・・・定期点検頻度が一番高い会社
をそれぞれピックアップしました。
(※除草・パネル洗浄は多くの会社がオプション対応のため、月額費用から省いて算出)
※オランジュとエナジービジョンは協業しているため、同価格でO&Mサービスを展開。
今回は、導入実績数が多いオランジュをピックアップしています。