風水害や土砂崩れなどで太陽光発電所内に倒木が流れ込み、設備に大きな被害をもたらすことも考えられます。近年は大きな災害が増えていることもあり、倒木への対策も検討したい項目です。
台風により、近隣住民宅の大きな桜の木が倒れ、太陽光パネルに覆い被さったケースです。この倒木により、パネルが割れたり架台が曲がってしまったりするなど、被害も大きいものとなりました。事業主は保険に加入していたため修理費用は全て保険適用で済ませることができた例です。
2019年に関東地方を襲った台風15号では、千葉県の太陽光発電施設を中心に大きな被害をもたらしました。敷地周辺にフェンスを設置することは改正FIT法で義務付けられているため、早急に対処する必要があります。
投資用太陽光発電の物件を決める際、現場を見ずに購入する投資家もいらっしゃいます。物件を決めるときは、高い木々に覆われた場所ではないかなど周辺環境を確認したうえで購入することが大切です。中古物件であれば、これまでの被害状況を確認しやすいでしょう。
倒木のリスクがあるものの好物件であれば、O&M会社に周辺状況の管理について相談しておくとよいでしょう。普段から話しあっておけば、万一の災害後に迅速に駆けつけてくれるでしょうし、その後の対処もスムーズに進められます。
万一に備えて、損害保険に加入しておくと安心です。倒木による被害が出た場合には保険で補償をしてくれるため、復旧費用を抑えられます。また、特約などで休業損害補償保険に加入すれば、得られる予定であった売電額の補償も受けられる場合があります。
自然災害による太陽光発電所の被害は、防ぎようのないケースも多く見られます。大切なのは、災害が起きた後に迅速な対応ができる太陽光O&M会社を選ぶこと。知識と経験のある業者であれば、早急に対処してくれるでしょうから、得られなくなった売電額などの被害を最小限に抑えられます。
(※)2021年11月16日時点、「太陽光O&M」「低圧太陽光 メンテナンス」のGoogle検索結果に表示された29社のうち、信頼できる会社として以下3点が公式HPに掲載されている会社を調査。
「O&Mで定義されたサービス(発電量監視・障害時復旧対応・定期点検・サイト管理)に対応」「価格」「導入実績数」
その中から
・om’s・・・損害保険が標準プランに含まれる会社のうち月額費用が安い会社
・オランジュ・・・月額費用が一番安い会社
・デベロップ・・・定期点検頻度が一番高い会社
をそれぞれピックアップしました。
(※除草・パネル洗浄は多くの会社がオプション対応のため、月額費用から省いて算出)
※オランジュとエナジービジョンは協業しているため、同価格でO&Mサービスを展開。
今回は、導入実績数が多いオランジュをピックアップしています。