太陽光発電システムのメンテナンスは専門業者に依頼するのが適切ですが、正しい知識があれば自分自身でも点検できることがあります。産業用太陽光メンテナンスで、セルフチェックできることを紹介しましょう。
パワーコンディショナ本体の汚れや傷、モジュールの破損、フィルターの目詰まりなどがないかといったチェックです。はしごや足場を組み、目視で確認しましょう。高所での作業になるため、しっかりと安全に配慮して点検する必要があります。
パワコンなどの機器の異音や異臭、異常な振動なども、実際に現場に行って確認することが可能です。ケーブルや接続箱の配線などの破損・腐食なども目視や嗅覚などによるチェックができます。異常な点や不明点があれば、施工会社などに点検を依頼しましょう。
現場に行かなくても、遠隔監視機器があれば離れた場所でもチェックできることがあります。発電量が急激に下がったり、まったく発電していなかったりすれば、何らかのトラブルが発生していることが考えられます。モニターでこまめに確認していれば、些細な変化にも気づきやすくなり損失を抑えられることもありますので、遠隔監視機器は必ず導入しましょう。
産業用太陽光メンテナンスにおいて、自分で対応できることは限られるのが実情です。パネルを清掃するにも、誤った清掃法で行うと傷を付けたり故障の原因につながることもあるため、自らで清掃するのではなく専門業者に依頼したほうが安心でしょう。
専門業者であれば、自分では管理できないところも細かくチェックして、異常があれば迅速に対応してくれます。それに、自分でできるからといって法律にのっとったメンテナンスを怠ると、FIT制度の認定を取り消される可能性もあります。
改正FIT法では専門業者によるメンテナンスが義務化されていますので、セルフチェックは業者による定期点検とは別で行い、何かあれば業者に対応してもらうという姿勢で臨むようにしましょう。
(※)2021年11月16日時点、「太陽光O&M」「低圧太陽光 メンテナンス」のGoogle検索結果に表示された29社のうち、信頼できる会社として以下3点が公式HPに掲載されている会社を調査。
「O&Mで定義されたサービス(発電量監視・障害時復旧対応・定期点検・サイト管理)に対応」「価格」「導入実績数」
その中から
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・オランジュ・・・月額費用が一番安い会社
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をそれぞれピックアップしました。
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