太陽光発電所の施工ミス

太陽光発電の事業開始直後から、「発電量がシミュレーションを大きく下回る」という場合、施工ミスが原因の可能性が高いです。 太陽光発電所の施工ミスの事例や対策について解説します。

太陽光発電所のよくある施工ミス事例

ケーブルの接続ミス

太陽光発電には多くのケーブルが使用されています。そのケーブルを誤った箇所へ繋いでしまうことや、コネクタの接続忘れが発生。 また設計とは異なるケーブルを使用したりすることで、発電量の低下や発電しないといったトラブルにつながっています。

端子台の破損・ボルトの締め忘れ

参照元・画像引用元：社団法人太陽光発電検査協会（http://j-pia.or.jp/test/case.html）

業者が施工時に誤って端子台を破損させるケース。端子台が破損すると、アークの発生や焼損する危険があり、大きな損失が生じる可能性も高まります。
また、ボルトの締め忘れや弛みといった初歩的なミスも注意が必要。部品の落下やパネルの飛散を起こすリスクがあります。

整地不良による地盤沈下

傾斜地や軟弱な地盤の上に太陽光発電所を設置する場合は、土地を整地する必要がありますが、不十分な地盤調査により、パネルが傾くトラブルが発生。 パネルが傾けば発電量にも影響が出るほか、災害などで倒壊するリスクも考えられます。

施工ミスの被害を最小限に
信頼できる太陽光O&M会社3選

施工ミスによるトラブルを最小限にするには

施工業社の実績を確認

何よりも重要なのが、太陽光発電所を設置する際の施工業者の選定です。技術やノウハウの乏しい会社を選べば施工ミスが起きやすくなりますので、実績の豊富な業者を選ぶことがトラブル回避の近道です。

自分の目で物件を現地確認する

投資用太陽光発電を購入する際、自らの目で物件を見ずに決める投資家の方も少なくありません。 物件を決めるときは、地盤の状態やケーブル類の確認、架台のネジ締めの状態など現地を確認したうえで購入することが大切です。 知識に不安がある方は、専門家と一緒に竣工検査を実施するなど、施工ミスが無いかをチェックしましょう。また、万一に備えて損害保険に加入することもお忘れなく。

遠隔監視機器で随時発電量のチェックを

運用開始後は、遠隔監視機器で可能な限り発電量をチェックすることも、施工ミスによる損失を最小限に抑えるうえで有効な方法です。遠隔監視機器からアラートを受け取った際、O&M（発電所の運用・保守）サービスを契約しておくと、駆けつけなどにも対応してもらえます。少しでも異常があれば速やかにO&M会社に連絡するなど、こまめにメンテナンスを実施しましょう。

施工ミスの被害を防ぐために、
信頼できる太陽光O&M会社が重要

太陽光発電の施工ミスによるリスクを抑えるには、実績が豊富で信頼できる施工業者に依頼するのが、何よりも重要です。 それに加え、発電量の低下といったトラブル時には迅速に対応してくれる太陽光O&M会社を選ぶことも、運用するうえで重要なポイントになります。

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